【シンガポール転職】現地採用者の納税事情と注意点

    
\ この記事を共有 /
【シンガポール転職】現地採用者の納税事情と注意点

以前の記事、日本とシンガポールの年収と手取り額の比較の際にも少し触れた、所得税。

シンガポールで働き始めると、避けて通れないのが「所得税(Income Tax)」です。
日本と違って源泉徴収ではなく、すべての人が確定申告をするシンガポールに、最初の頃は「確定申告ってどうするの?」と不安になりますよね。

私自身もシンガポールに来て最初はよく分からず、毎年3月頃になると少しソワソワしていました。

この記事では、実際にシンガポールで納税している私の経験をもとに、

見落としやすい落とし穴(SMSが来ない件)
シンガポール所得税の基本(日本との違い)
年収レンジ別の税額イメージ(3パターン)
・IRASで実際にやったこと(ログイン〜申告)

初めての納税でも慌てないようにこの内容がお役に立てたら嬉しいです。

シンガポールの税:日本よりシンプルで分かりやすい

シンガポールで収める税は所得税のみです。そのため、日本よりシンプルかと思います。

  • 課税は基本的に「所得」に対してのみ。
  • 税率は「累進課税」(年収が上がると税率が上がる)

日本のように住民税がなく、所得税一本なので、仕組みは分かりやすいと思います。

税率は累進課税:年収が上がるほど税率も上が

シンガポールの所得税は累進課税です。つまり、年収が上がるほど税率も上がります。

ただし勘違いしやすいのですが、「年収の全額が高税率になる」わけではありません。
一定額までは低い税率で、その上の部分だけが高い税率になります。

税率表はIRAS公式サイトに載っています。(後半にリンクをご参考にしてください。)

【年収レンジ別】税額の目安(3パターン)

ここでは「概算イメージ」を掴めるよう、年収レンジ別に税額例を示します。

前提:
控除(Tax Relief)や寄付(Donation)等により税額は上下します。よって以下はあくまで目安です。


項目内容
年収80,000 SGD
税額イメージ約 2,800 SGD

項目内容
年収120,000 SGD
税額イメージ約 4,600 SGD

項目内容
年収200,000 SGD
税額イメージ約 21,150 SGD

【実体験】税率(Tier)が変わったタイミング:11.5% → 15%

これは私自身の実体験ですが、年収推移と税率帯は以下のように変化しました。

  • 1年目〜2年目:年収が約120,000ドル未満 → 11.5%帯
  • 3年目:ボーナス増で年収が上振れ → 15%帯へ移行
  • 4年目以降:年次昇給により、15%帯が継続

ここで伝えたいのは、年次昇給よりもボーナス変動の方が税率帯を動かしやすいという点です。外資・成果報酬型企業の場合、ボーナス次第で納税額が変更となることがあります。

IRAS確定申告(e-Filing)で実際にやること:ログイン〜提出まで

確定申告は、IRASの myTax Portal から行います(Web完結)。全体の流れはシンプルで、次の通りです。

  1. Singpassでログイン
  2. Individuals → File Income Tax Return(e-Filing)
  3. 年収や控除項目の確認(プレフィル)
  4. 必要に応じて修正
  5. 提出(Submit)
  6. 後日、税額通知(NOA:Notice of Assessment)が届く

IRAS申告の注意点

申告手順そのものは簡単ですが、以下は見落としがちなポイントです。


多くの企業は給与情報をIRASへ連携しており、収入が自動で入力されています。
ただし最終的な提出者は本人なので、年収額(特にボーナスが反映されているか)
一度見直すことがおすすめです。


IRASには個人ページ(myTax Portal)があり、通知が届くとSMSで知らせる仕組みがあります。

ただし私の場合、

  • 2023年:3月にSMS通知あり
  • 2024年:3月を過ぎてもSMS通知なし

ということがありました。
不審に思い、直接myTax Portalを確認したところ、申告通知が届いていました

もしこの時に確認していなければ、申告タイミングを逃していた可能性があります。

SMSが届かない場合でも、以下で確認できます。

  • IRAS公式サイトからmyTax Portalへアクセス
  • もしくはSingpassアプリ内からIRASへアクセス

念のため、3月〜4月に一度だけ“自分でログイン確認”を推奨します。

就労ビザで働く会社員の場合、基本的に収入源は勤務先のみであることが多いです。
そのため、通知を見逃しても税額が大幅に崩れるケースは稀です。

ただし、年収の入力ミスやボーナス反映漏れは起こり得るため、「確認だけはする」姿勢が安全です。

まとめ

最後に、

  • 所得税は累進課税(高年収ほど税率帯が上がる)
  • 年収レンジ別で税額差が大きい(特にボーナスでブレる)
  • 申告はIRAS(myTax Portal)でWeb完結
  • SMS通知が来ない年もあるため、3〜4月は自分で確認推奨

免責:本記事は一般情報および筆者の体験に基づき作成しています。
税率・控除・制度は変更される可能性があるため、必ず最新情報はIRAS公式サイトをご確認ください。

コメント

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です