【シンガポール転職】現地採用共働き夫婦の主な出費と貯金額
シンガポールで働くことのメリットの1つは稼げることです。
以前の記事でも書きましたが、シンガポール転職4年後には日本で働いていた頃の1.5倍の年収、そして手取り額は2倍になっていました。
ただ、ご存じの通りシンガポールの物価は高く、特に家賃が高騰しています。そのような中、駐在ポジションでシンガポールに滞在していれば家賃補助などがあり、金銭面でのサポートがあり安心ですが、現地採用の場合そのような補助はありません。
そのため、いくら日本と比べて手取り額が2倍になっても、シンガポールの物価高騰の波の影響を受けた上で、本当に金銭面での豊かさを矜持できるのかは、はなはだ疑問ですよね・・・。
そのような不安な声を良く聞くので、ご参考までに今回は私たち現地採用夫婦の1か月の出費及び貯金の割合をご紹介したいと思います。
これから現地採用にてシンガポール就職・転職を考えていらっしゃる方、シンガポールで夫婦で過ごす場合、世帯月収がいくらあればシンガポールで生活できるのか知りたいという方の参考になれば嬉しいです。
現地採用夫婦の1か月の出費

私たち夫婦は現地採用なので、会社からの家賃、光熱費補助はありません。所得税も給料として振り込まれているので、その分も加味して1か月の出費として計上しています。
個人で使う生活費としては、ランチ代、趣味代、旅行代など、個人で自由に使えるお金です。かなり余裕を持って配分しているので、余った分は貯金にまわしています。
共働き&夫婦が一緒に住んでいるので家賃、食費、光熱費は2人でシェアしており、一人当たりの出費を減らすことが出来ているので、その分貯金や投資にお金を充てられています。
家賃について
見ていただくとわかる通り、1か月の出費の中で家賃の占める割合が大きいかと思います。私たち夫婦の住まいはもちろん賃貸で少し年代物のHDBに住んでいるので、コンドミニアムに住んでいる同僚や友人・知人に比べると家賃は安く収まっているかと思います。私たちは家を決めるにあたり、利便性、清潔感、大家さんとの関係性などを重要視しており、以前コンドミニアムに住んだ経験上、セキュリティーガードやファシリティー(プール・ジム・テニスコート・共用バーベキューピットなど)を必要としていないと分かっていたので、HDBに住んで満足しています。
食費について
食費については、自炊と外食が半分半分です。日本と同様に自炊をするとお金の節約になりますし、シンガポールの場合、地元の人が良く行くホーカーのお手頃なご飯は油っぽかったり、辛かったりなど、毎日・毎食食べるには口に合わない、そして健康のためにも自炊を外食を混ぜています。平日は会社の付き合いや習い事などがあり、夫婦バラバラで食べることもあるので、基本的に2人で食べるときは2人のお財布から支払い、「食費」に計上し、個人で食べるときは「個人の生活費」として計上しています。
光熱費について
光熱費は、電気・ガス・水道の3つで、半分以上電気代の支払いに充てています。シンガポールの電気代はコロナ以降上昇しているので、昨今の日本と同様に値上げを実感しています。私たち夫婦の電気代が高い理由としては毎日洗濯乾燥機の使用、就寝時の冷房、最後に日中に除湿器を使用していることが考えられます。
世帯月収別の1か月の出費の試算
世帯月収SG$15,000の場合
具体的に私たち夫婦の1か月の出費割合を世帯月収SG$15,000に当てはめた場合のシミュレーションです。
【項目】 | 【シンガポールドル】 | 【日本円換算(SG$1=110円)】 |
世帯月収 | $15,000 | 約160万円 |
1人あたりの平均月収 | $7,500 | 約82万円 |
【1カ月の出費】
項目 | シンガポールドル | 日本円換算(SG$1=110円) |
家賃 | $3,750 | 約41万円 |
食費 | $1,000 | 約11万円 |
光熱費 | $300 | 約3万円 |
所得税 | $1,950 | 約21万円 |
個人で使う生活費 | $1,950 | 約31万円 |
貯金 | $6,000 | 約66万円 |
このシミュレーションの場合、月に6,000ドルの貯金が出来る計算になるので、1年で、およそ72,000ドル(約800万円)の貯金・投資が出来る計算です。
世帯月収SG$10,000の場合
具体的に私たち夫婦の1か月の出費割合を世帯月収SG$10,000に当てはめた場合のシミュレーションです。
【項目】 | 【シンガポールドル】 | 【日本円換算(SG$1=110円)】 |
世帯月収 | $10,000 | 約110万円 |
1人あたりの平均月収 | $5,000 | 約55万円 |
【1カ月の出費】
項目 | シンガポールドル | 日本円換算(SG$1=110円) |
家賃 | $2,550 | 約27万円 |
食費 | $700 | 約8万円 |
光熱費 | $200 | 約2万円 |
所得税 | $1,300 | 約14万円 |
個人で使う生活費 | $1,300 | 約14万円 |
貯金 | $4,000 | 約45万円 |
この試算の場合、家賃がSG$2,500となり、現在のシンガポールの家賃相場を鑑みると2人で住む家を探す場合はかなり手狭、または辺鄙な場所になってしまうので、この場合は貯金の割合を抑えて、家賃の割合を増やしたほうが良いかもしれないです。
このシミュレーションの場合、月に4,000ドルの貯金が出来る計算になるので、1年で、およそ48,000ドル(約500万円)の貯金・投資が出来る計算です。
最後に
夫婦生活を日本で送ったことが無いので単純比較ができないですが、シンガポールでは支払う税金が少なく、手取り額が増えることもあり、日本で生活するよりも自由になるお金が増え、その分、貯金やシンガポールでの投資に充てることが出来ます。世帯月収SG$15,000の場合の試算では夫婦で1年間に約800万円ほどの貯金ができるので、老後の資産形成を充実させたり、趣味や自己投資の選択肢を増やすことが出来ます。
私たち夫婦の1か月の出費はあくまで参考にしていただけたらと思います。もちろん、生活スタイルによっては家賃や食費の割合も増えると思いますし、趣味にお金を使う場合は趣味の項目も追加されるかと思います。
この記事がこれから現地採用にてシンガポール就職・転職を考えていらっしゃる方、シンガポールで夫婦で移住を考えていらっしゃる方のご参考になれば嬉しいです。