【シンガポールフルーツ】暑い日に食べたい!ロンガンとは?

  
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【シンガポールフルーツ】暑い日に食べたい!ロンガンとは?

フルーツ好きでも「ロンガン(龍眼)」という名前を聞いたことがある人は少ないのではないでしょうか?

ロンガン(龍眼)はライチに似た見た目と味を持ち、東南アジアを中心に親しまれているフルーツです。日本ではなかなか出回らないため、「幻のフルーツ」とも呼ばれることもあります。

東南アジアに位置するシンガポールでは季節になるとロンガン(龍眼)をスーパーやローカル市場で目にすることが多くなります。小さなライチのような実のため、特に暑い日などには水分と糖分補給には持ってこいです。今回はロンガン(龍眼)の特徴や栄養、旬の時期などを詳しくご紹介します。

ロンガン(龍眼)とはどんなフルーツ?

ロンガンはムクロジ科の常緑樹になる果実で、学名は Dimocarpus longan

中国語では「龍眼(ロンイェン)」と呼ばれ、その名の通り「龍の目」を意味します。透明感のある果肉と黒い種がまるで龍の瞳のように見えることから名付けられました。

シンガポールのスーパーやローカルの市場ではLongan又はLongan(龍眼) という表示でこのフルーツを売っています。

【果実の特徴】

  • サイズ感:直径2〜3cmほどの小ぶりな球体
  • 皮:柿のヘタのような硬さの薄茶色でざらざらした皮、指で簡単に剥ける
  • 果肉:半透明の白色でみずみずしく、種は艶やかな黒
  • 味:ライチに似て甘みが強く、ほんのりマスカットのような香り

ロンガン(龍眼)が育つ地域と旬の季節

ロンガン(龍眼)は亜熱帯〜熱帯の温暖な地域で栽培されています。

シンガポールはほぼすべての食品を輸入に頼っているため、季節によって北半球・南半球の産地をリレーするようにロンガン(龍眼)を輸入しています。そのためシンガポールでは一年中食べられるフルーツといえます。

しかし、シンガポールという国の立地上、タイやベトナムから輸入する時期に特に多くのロンガン(龍眼)を目にするだけでなく、更に近場の産地という点で輸送コストが抑えられるからか、値段も安いです。

【主な産地と旬の季節】

【産地】【収穫時期】【特徴】
中国南部・台湾7〜9月古くからの主要産地。
タイ・ベトナム6〜8月世界有数の輸出国。
オーストラリア(南半球)12〜2月近年は輸出向けも盛んに。

2025年はタイ産ロンガン(龍眼)の当たり年!

2025年、タイ北部のロンガン生産が過去最高レベルに達したというニュースをみました。

2025年の収穫見込みは 約1,064,242トン。前年の947,140トンに比べて約 12.36%増加しているとのことです。収穫が集中するのは7月・8月。7月は22.5万トン、8月に至っては44.2万トンと、かなりの収穫量を見込んでいるようです。

脅威の収穫量を支えたのは「天候に恵まれた結果」であり、これだけの量は願ってもない反面、供給過多による市場価格が下がっているようです。

フレッシュなロンガン(龍眼)での需要過多を受けて、ドライロンガン(乾燥)させ、ドライフルーツにて付加価値を付けての輸出をしている生産者さんもいらっしゃるそうです。

シンガポールでもロンガン(龍眼)価格が通常の年より安く感じますし、更に味と香りが今までとは比べ物にならないくらいおいしく、タイ産のロンガン(龍眼)の当たり年の恩恵を受けています。

失敗しない!ロンガン(龍眼)の見分け方

衛生面において店頭に並んでいるフルーツをべたべた触ることはできないですし、触ることで新鮮さも失われるので、触れる以外でおいしいロンガン(龍眼)の見分け方をご紹介します。

ロンガン(龍眼)の皮は柿のヘタのような硬さの薄茶色でざらざらしたものなので、外から見ただけでは新鮮さの確認は難しいです。

新鮮さを見分けるポイントとしては、綺麗な円い形をしているロンガン(龍眼)が多いかどうかをみることです。新鮮でないロンガン(龍眼)はピンポン玉が凹んでいるような形、又は空気の抜けたバスケットボールのような形になっています。その理由としては新鮮さが失われて中身のロンガン(龍眼)がしぼんで皮との間に空気が多く生まれることにより、皮が凹むからです。

シンガポールのロンガン(龍眼)は輸入されているいるので、当然収穫してから店頭に並ぶまで時間を要しています。収穫後、倉庫に入れられ、輸送して、店頭に並ぶまで常に冷蔵されていることにより、ロンガン(龍眼)が冷やされるだけでなく、乾燥してしまうことも関係します。

そのため、新鮮さを見分けるポイントとしては、綺麗な円い形をしているロンガン(龍眼)が多く入っている袋を選ぶことが失敗しないポイントです。

シンガポールに住んでいて気づいたのですが、特にタイ産のロンガン(龍眼)が売り始めるころ、枝付きのロンガン(龍眼)がローカル市場のフルーツ屋さんに並ぶことです。今まではスーパーに並んでいる冷えた袋入りのロンガン(龍眼)を購入していたのですが、今年、初めて枝付きのロンガン(龍眼)を購入してみましたが。

新鮮さ、味(甘味)、香りすべてにおいて段違いにおいしく、枝付きを食べた後は袋詰めされたロンガン(龍眼)に戻れないと思いました。

日本でも枝付きの枝豆がおいしいと言われるのと同じで、枝付きのロンガン(龍眼)もおいしいのだろうと納得しました。枝付きは輸送効率が悪いので通常は袋詰めのものより高いかと思いますが、2025年が当たり年なのか、枝付きも袋詰めもほぼ同じような値段でシンガポールには出回っているかと思います。

ロンガン(龍眼)の皮は柿のヘタのような硬さの薄茶色でざらざらしたものなので、剥いてみないと中身がわからないことがあります。そのため、剥いたら腐っていたというものもあります。例えば、茶色く変色している、変な筋が入っている、黄色っぽい、変なにおいがするものなどは食べないほうが良いです。口に入れてしまってから異変を感じた場合、すぐに出すことをおすすめします。

茶色の筋が入ったロンガン(龍眼)↓↓

栄養価と健康効果

ロンガン(龍眼)はビタミンCやミネラルを豊富に含み、疲労回復や美肌効果が期待できます。さらに漢方では「気血を補うフルーツ」とされ、昔から滋養強壮や安眠のサポートに用いられてきたようです。ちょっとしたデザートとしてさっぱり食べられるので、少し食欲がないときにもピッタリです。

ロンガン(龍眼)は日本ではあまりなじみのないフルーツですが、ライチに似たジューシーな甘さと栄養価の高さから、アジアでは長年愛されてきました。シンガポールでぜひ新鮮なロンガン(龍眼)を味わってみてください。

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