【シンガポール旅行保険】申請で後悔しない必須書類まとめ

  
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【シンガポール旅行保険】申請で後悔しない必須書類まとめ

どこの国に住んでいても、海外旅行に行くときには旅行保険に加入するのが当たり前です。特にシンガポールのような小さな島国では、週末に少し足を延ばして出かけるだけで「海外旅行」になります。たとえば、車で国境を越えてジョホールバルに行くのも、フェリーで1時間足らずのバタム島やビンタン島に行くのもすべて海外渡航です。だからこそ、旅行保険は切っても切り離せない存在です。

しかし、旅行中のトラブルは突然訪れます。怪我や病気で病院に行ったり、荷物の紛失やフライト遅延が発生したりしたとき、焦ってしまい保険会社への連絡を後回しにした経験はありませんか?また「些細なことだから」と軽視した結果、保険申請の際に必要な書類が揃わず、補償を100%受けられないケースもよくあります。そうした不利益を避けるためには、旅行時に必要な書類を把握し、普段から癖づけて準備しておくことが大切です。

私は毎年10回以上、シンガポールから海外に出かけていて、今までに3回シンガポールで契約した旅行保険の申請をしています。3回とも保険会社は違いましたが、申請時に必要な最低限の書類は3社とも同じでした。

この記事では、シンガポール発の旅行保険で申請時に必ず必要なものをわかりやすくまとめました。

シンガポール旅行保険の特徴

シンガポールは都市国家のため、国境を超えるのはとても簡単。買い物や食事を楽しむためにマレーシア・ジョホールバルへ日帰りで出かけるのはシンガポール在住者にとっては定番です。また、ビーチリゾートとして人気のインドネシア・バタム島やビンタン島もフェリーで気軽に行けます。距離は近くても、国境を越える以上は海外旅行保険の対象です。

シンガポール発の旅行保険は、Singlife、Allianzなどのローカル保険会社を中心に、アプリやオンラインで簡単に契約できる点が特徴です。超近距離、短期旅行向けの保険(ジョホールバル・バタム島・ビンタン島特化型旅行保険)や、長期契約(1年以上)、家族(カップル)のパッケージなどのプランも豊富です。銀行のアプリから旅行保険を予約できる便利な保険もあります。


保険会社ごとの申請条件の違いに注意

保険会社によって、申請時に必要な書類の種類やフォーマットが異なります。特に英語圏以外の国を訪れる際は、英語での証明書発行が必須であることが多いので要注意です。

実際に私は日本で病院にかかった際に国民健康保険に加入していなかったため、シンガポールに戻ってから旅行保険の申請をしようとしたことがありました。申請の際に保険会社から「英語のレシートまたは診断書が必要」と言われてしまい、泣く泣く諦めた経験があります。その時に契約していた保険は5年間有効だったため、後日日本へ一時帰国した際に病院で英語版の証明書を発行してもらいましたが、その際には発行手数料として3000円もかかりました。この経験からも、旅行中にその場で英語の診断書や領収書を取得することの重要性を痛感しました。

旅行保険申請で最も重要な書類と準備のコツ

保険金請求をスムーズに進めるには、下記の書類を確実に揃える必要があります。シンガポールでは旅行保険を申請する際にデータ(写真・PDF)を送ることが多いです。原本を持っていることも大切ですが、紛失に備えてできる限り写真を撮って置くと安心です。

(保険会社により、必要書類が異なる場合があるので、保険契約をされる前、後に必ず必要書類の確認をすることをおすすめします。)

  • パスポートに押されたスタンプや、電子入国記録のコピーが必要です。

近年はスタンプレス入出国が増えていますが、例えば日本の場合、スタンプをもらえる入国審査のブースがあったり、出国の際は自分でスタンプを取りに行けます。旅行保険の申請の必要が無いと思っていても、シンガポールに帰国するまでいつ何時申請が必要になるかわからないので、念のためスタンプをもらう習慣をつけておくことをおすすめします。

  • 旅行期間や移動経路を証明するために不可欠です。
  • 紙の搭乗券だけでなく、スマホ画面のスクリーンショットでも有効な場合があります。

紙の搭乗券は飛行機から降りてしまうと必要が無くなるので捨ててしまったりすることが多いと思います。出入国のスタンプと同じで、搭乗券が発行されたら飛行機に乗る前までの比較的時間に余裕があるときに写真を撮るなど習慣化しておくことをおすすめします。

  • 病院や薬局での支払い、病気の場合は英語での診断書など。原本を保管すると共に写真を撮って置くことで紛失したときでも安心です。

物品(スーツケースの破損・紛失が原因など)の購入時のレシートも必要です。紛失時はカード明細や購入履歴でも代替可能ですが、原本、原本の写真の方が手続きはスムーズです。

  • 空港での荷物破損又は空港で発覚した場合、空港スタッフから発行されるレポート(PIR: Property Irregularity Report)を必ず取得しましょう。シンガポールのチャンギ空港では各到着ターミナルに一つ、「Lost & Found」という場所があり、そこでPIR: Property Irregularity Reportを発行してもらうことができます。

PIR: Property Irregularity Report無い場合での旅行保険の申請をしたことがないのでわからないのですが、以前旅行保険申請をする際に保険会社に電話をした際にPIRがあると言ったら、保険会社の方が「それなら安心」と言われたことが印象的でしたので、おそらくPIRがあるかないかで申請後の処理の仕方、又は揃えないといけない書類が増えるのではないかと思いました。

ちなみに私個人の話ですが、スーツケースの破損の場合、チャンギ空港での補償もありました。以前、スーツケースの側面がひび割れた状態で受取り、「Lost & Found」に報告に行った際、PIR:Property Irregularity Reportをもらった後に提案された3択が、

1. 今すぐお金を受け取る(たしかSG$80)。
2. 代わりのスーツケースを無料で受け取る。
3. スーツケースの修理をする(修理費用は無料)。

私は「スーツケースの修理をする」を選択して、無事にスーツケースが直って却ってきました。そのスーツケースは今でも問題なく使えています。

【シンガポール チャンギ空港のLost &Found】

【シンガポール チャンギ空港のLost &Foundのカウンター】
この時は人が少なかったですが、多いときは人が並んでおり、15分ほど待ったこともありました。

  • オンライン契約時に送付されるPDFやメールをスマホやクラウドに保存するだけでなく、私はハードコピーも旅行の際には持っています。(万が一、スマホやパソコンが盗難にあったときの対策としてです。)
  • 申請時には「契約番号(Policy Number)」が必須です。

契約番号は特に重要で、旅行保険の申請時には必ず聞かれます。大切に保管、記録し、必要なときに取り出せることが大切です。

出張中のトラブルでは、個人での保険申請だけでなく、会社への報告・会社が解約している旅行保険への申請も必要です。

旅行中に忘れがちなことと対策

  • 病院で診断書をもらい忘れる
    → 旅行中に追加で発行を依頼できますが、追加料金や時間がかかるので要注意。
  • 証明書の発行を後回しにする
    → 特に盗難や物損は現場での証明が重要。空港や警察での発行をその場で行うのが鉄則です。
  • 申請が遅れる
    → 保険会社によっては事故発生日から30日以内に申請しないと無効になることもあるため、早めの連絡が重要です。

トラブルに備えるための旅行中の習慣

  1. 書類管理ポーチを用意する
    レシートや搭乗券、証明書をまとめるファイルを常備。
  2. スマホでを即スキャン
    紛失対策として、受け取った領収書やレポートはすぐに撮影・保存。
  3. 保険会社の連絡先を登録
    契約時に送られてくるカスタマーサポート番号をメモし、旅行中でもすぐに連絡できるようにしましょう。
  4. 保険内容をスクショ又はハードコピーで保存
    補償内容や免責事項を旅行中に確認できるようにします。

準備で旅行トラブルを最小限に

シンガポールからの海外旅行は気軽にできる反面、国境を越えた瞬間から予想外のトラブルに遭うリスクもあります。
出入国証明、航空券、領収書、事故証明、保険契約情報の5点を確実に揃えれば、申請はスムーズに行われるかと思います。忘れずに取得・保存する習慣を旅行中から身につけることで、後悔することなく補償を受けられます。

旅行や出張を安全に楽しむために、この記事が参考になれたら嬉しいです。

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