【シンガポール】最も正確な天気予報アプリ

  
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【シンガポール】最も正確な天気予報アプリ

常夏の国シンガポールと天気予報の必要性

シンガポールは赤道直下に位置し、一年を通じて気温が安定して高い熱帯気候の国です。平均気温は約27〜32度、湿度は常に高めで、日本のような四季の変化はありません。そのため、服装や生活リズムに季節ごとの調整は不要で、シンガポール人の多くは日常的に天気予報を確認する習慣が、あまりありません。

しかし、日本人を含む外国人にとっては事情が異なります。特に「いつ雨が降るか」を把握できるかどうかは生活に直結します。

シンガポールでは台風やハリケーンといった大規模な自然災害はありませんが、突然のスコール(局地的な豪雨)や一日中続くしとしと降る雨に悩まされることもあります。

私はシンガポールに来てすぐ、通勤、買い物などのおでかけの予定を立てる上で「正確な天気予報アプリ」を見つけたいっと切望して探しまくり、いろんなサイトやアプリを試しました。そして、私と同じように感じていらっしゃる方が多いことを最近知りました!

そこで今回は、シンガポールで利用できる代表的な天気アプリを比較し、どのアプリが最も正確かを検証した結果をご紹介します。

シンガポールにおける天気予報の特徴

シンガポールの天気予報は、日本のYahoo天気やウェザーニュースのように1時間単位で降水確率や気温が正確に示されるものではありません。理由として考えられることは、

1.四季がないため予報の変化が少ない

基本的に一年を通じて同じような気温が続くため、季節の変わり目がなく、四季がある国の人ほど天気や気温の変化に敏感になる必要がないからです。

2.局地的な雨が多い

シンガポールは小さな国にも関わらず、国内のどこにいるかで、天気が異なることがあります。例えば、数百メートル先で豪雨が降っているのに、自分の頭上は晴れている、ということが日常茶飯事です。

3.短時間で天気が変わる

1日の間に何度も降ったり晴れたり、ずっと晴れていても数分後にはスコールが来ることもあり、時間と場所によって天気がころころ変化するので、数時間先を的確に予測することは難しいようです。

こうした背景から、シンガポールの天気アプリや天気予報サイトは「長期的な予報」ではいつも「晴れのち雨」の予報ばかりになります。そのため、ローカルの天気アプリでは、「直近の雨雲の動き」を確認することに重点が置かれています。

比較対象とした2つの天気予報アプリ

iPhoneに標準搭載されている天気アプリは、世界中どこでも利用可能で、日本人にもなじみ深い存在です。

・約12時間分の雨雲レーダーを表示可能(2時間前から10時間後まで)。
・現在地を中心に、シンガポール国内全域の雲の動きや降水量を確認できる。
・インターフェイスがシンプルで分かりやすい。

 ・精度が低いことがある。曇り空でも「雨雲・降水あり」と表示されるが、実際には雨が降らないこともある。
・局地的な天気を反映しきれず、実生活での信頼度は低い。

総じて「参考程度に見る」アプリに留まります。

NEA(National Environment Agency・シンガポール国家環境庁)が提供する公式アプリは、ローカルで最も信頼される天気情報源の一つです。

・雨雲の位置や降水量がリアルタイムに近い形で表示される。
・正確性が非常に高く、現地住民も日常的に利用しています。
・インターフェースも見やすく、初心者でも直感的に操作できる。

・過去1時間分しか確認できず、未来予測ができない。
・将来の天気は、過去の雲の動きを自分で推測する必要がある。

つまり「今この瞬間の正確性」には強いが、「先を見通す力」は弱いのが特徴です。

気アプリ比較iPhoneの天気アプリシンガポール国家環境庁(NEA)の公式アプリ         
正確性      △      ◎
雨雲レーダー      あり      あり
レーダー表示時間  12時間(2時間前~10時間後)             1時間(過去1時間)     
未来予測      あり      なし
アプリの分かりやすさ      〇      ◎

これはある朝の2つの天気アプリの比較です。
朝から雨は降っていましたが、この時は「現在地」地点では晴れていました。

iPhoneの天気アプリ:小雨 ×
NEA(シンガポール国家環境庁)の天気アプリ:晴れ ◎


実際に使ってみた感想と生活での活用法

私自身、日本からシンガポールに移住して最初に困ったのが「いつ雨が降るか分からない」ことでした。毎日iPhoneのお天気アプリを見ると「雨・雷雨」と出ていて、結局参考にならない…。そこでNEA(シンガポール国家環境庁)のアプリを使うようになったのですが、確かに「今どこで雨が降っているか」がリアルタイムで分かるのは大きな安心感につながります。

例えば:

  • 通勤時:出かける直前にNEA(シンガポール国家環境庁)アプリをチェックして、強い雨が接近していれば出発時間を早めたり遅らせたりします。
  • 外出時:観光や買い物中にスコールが来そうなら、屋根のある場所で待機しNEA(シンガポール国家環境庁)のレーダーを見て「あと10分待てば弱まりそう」と判断して、濡れるのを最小限に留めたりします。
  • 予定変更:長時間の豪雨が予想される場合は、予定を屋内に切り替えることも可能です。

NEA(シンガポール国家環境庁)の天気アプリは残念ながら未来予想がないので、過去1時間の風向きなどをみて、未来予測をしています。

例えば、東に大きな雨雲(レーダー表示が赤色・黄色は激しい雨)があり、東から西に雲が動いているときは、もうすぐしたら激しい雨が来ると予想します。

使い方などの詳細→https://www.nea.gov.sg/myenv

アプリのダウンロード ↓↓

特に「折りたたみ傘は必携」ですが、NEA(シンガポール国家環境庁)アプリを併用すれば「濡れてまで急ぐ必要があるか」を判断でき、ストレスを減らせます。

どちらを選ぶべきか?結論

結論から言えば、正確性を重視するならシンガポール国家環境庁(NEA)の公式アプリがベストです。

未来予測はできませんが、「直近1時間の動きを見て自分で判断する」スタイルに慣れれば、日本の天気予報以上に役立つこともあります。

一方で「少し先の目安を知りたい」という場合には、iPhoneの天気アプリを補助的に使うのも有効ですが正確性は…。それぞれのメリット・デメリットを理解して、併用することで、現在と未来をバランスよく把握できます。

シンガポール生活での天気対策

シンガポールは熱帯気候で四季がなく、日本人が慣れ親しんだ天気予報文化はあまり発達していません。しかし、突然のスコールや局地的豪雨は生活に影響を与えるため、アプリの活用は必須です。

・短期的な正確性 → NEA(シンガポール国家環境庁)公式アプリ

・数時間先の予測 → iPhone天気アプリ

この2つを併用すれば、シンガポールでの生活や旅行をより快適に過ごすことができます。

最後に、「常に折りたたみ傘を携帯し、アプリで雨雲の動きを確認すること」。これだけで突然の豪雨にも柔軟に対応でき、シンガポール生活のストレスを大幅に減らせます。

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