【シンガポール転職】シンガポール現地採用で働く場合の納税事情

    
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【シンガポール転職】シンガポール現地採用で働く場合の納税事情

以前の記事、日本とシンガポールの年収と手取り額の比較の際にも少し触れた、所得税。

シンガポールで働く上で必ず支払わなければならない税金。

日本と違い、自己責任で毎年納税をしなければならないので、特に初めての納税はドキドキします。

実際、私も初めての時は間違ってないか何度も確認しましたし、会社の上司や人事にも助けてもらいました。当たり前ですが、納税を怠ると罰則がありますし、犯罪歴が残ってしまうのも怖いので、海外転職では気を付けたいポイントです。

初めての納税でも慌てないようにこの内容がお役に立てたら嬉しいです。

働く人が払う主な税金。日本とシンガポールの比較

日本で働く際に払う税金おおまかに3つは、

  • 所得税
  • 住民税
  • 社会保険料

年収が500万円としたら、全ての税金が合わせて約130万円〜160万円(所得税は累進課税、住民税は住居所在地で前後します。)およそ、30%を納税しています。

シンガポールで現地採用(就労ビザ)の場合の税金は1つ、

  • 所得税

シンガポールの所得税は、累進課税制度を採用しており、日本と比べて税率が低めで、住民税もありません。

課税所得(SGD)税率(%)円換算(SGD1=100円の場合)
~20,0000%2,000,000円
20,001~30,0002%2,000,001~3,000,000円
30,001~40,0003.5%3,000,001~4,000,000円
40,001~80,0007%4,000,001~8,000,000円
80,001~120,00011.5%8,000,001~12,000,000円
120,001~160,00015%12,000,000~16,000,000円
160,001~200,00018%16,000,001~20,000,000円
200,001~240,00019%20,000,001~24,000,000円
240,001~280,00019.5%24,000,001~28,000,000円
280,001~320,00020%28,000,001~32,000,000円
320,001~500,00022%32,000,001~50,000,000円
1,000,001~24%1億円以上

年収500万円の場合、上から3つ目の税率ですので、7%で約35万円。

同じ年収でも日本と比べてシンガポールで働く方が手取り額が約100万円多くなります。

押さえておきたい!シンガポールでの確定申告と納税の流れ

ご存知のとおり、日本は源泉徴収制(給与や報酬を支払う会社が、あらかじめ所得税(+住民税)などを差し引いて、残りを従業員に支払う仕組み)を採用しているので、日本で働いていると手取り額が毎月、銀行口座に入ってきます。

シンガポールは日本と違い、確定申告制なので、1年間の所得や経費、控除などを自分で計算して、 翌年に税務署へ申告し税金を納めます。

そのため、銀行口座には毎月税金を含めた分が入金されてきます。1年経つときにはその年の年収がそのまま銀行口座に振り込まれたことになります。

シンガポールで働いて数か月は毎月、見たこともないような金額がお給料として銀行口座に入ってきていたので、ウハウハしていました。

っが、それは税金引き前のお金が入ってきているにすぎないので、そのため、銀行口座に入っているお金を全部使いきってしまうと税金が支払えなくなってしまうので、注意が必要です。

シンガポールの確定申告の仕方

シンガポールの確定申告は現地採用で働いている人が全て行なっているので、手順がしっかり決まっており、その通りに進めていけば滞りなく進めることができます。

日本の確定申告と違い、会社から支払われた金額は、会社がシンガポールの税務署(IRAS)に申告するので、会社で支払われた分を自己申告をする必要はありません。

現地採用で就労ビザの場合、所属している会社以外から収入を得ることは出来ないので、確定申告画面でやることとしては、会社が申告した年収の金額があっているか確認するだけです。

通常、申告期間:3月〜4月(前年分)で、申告方法はIRAS(内国歳入庁)のウェブサイトでオンラインで行います。

申告者から積極的に申告するのではなく、IRASからの通知後が来て(おそらく雇い主(会社)からの情報が揃い次第かと思います)、確認、その後1ヶ月から3ヶ月以内にIRASより確定した税額がきます。その後、納付する流れです。

全てがオンラインで行われるので、役所に行ったり、書類を書いたりなどの必要が無いのでとても便利です。

シンガポールは日本と比べて税制がシンプルですが、システムが日本と大きく違います。

最後にワンポイント!

最初のほうでも書きましたが、初めての納税で不安なときは、上司、同僚や人事の人に手伝ってもらってください。基本的にシンガポールで会社勤めの人は全員同じシステムを使用しているかと思います。そして、外国人が多く働く国なので、会社の中で同じ境遇を経験している方もいるはずです。遠慮せず、周りに助けを求めてみてください。

以上、シンガポールの納税事情でした。

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