【シンガポール転職】現地採用で求められる英語力
一生に一回は海外で働いてみたい、海外で住んでみたいと思ったことはありませんか。
でも・・・。
海外で生活したことがないから、英語での生活に不安。
海外旅行で英語が通じなかったトラウマが…
自分の英語力が海外で通じるのか不安…
などなど、英語にまつわる不安はつきものですよね…私もシンガポールに来るまで、自分の英語が通じるのか、仕事や生活ができるのか不安でした。
現地採用は駐在員と違って片道きっぷ。
転職は時間と労力を要するものなので、シンガポールの海外転職活動前に事前の心構えとして知っておきたい気持ちもあるかと思います。
シンガポール転職をする前に不安な気持ちを少しでも軽くするために、この記事がお役に立てたらと思います。
シンガポール転職で必要なTOEICレベルは?
シンガポール転職といっても、外資系企業なのか、日系企業なのか、業界、職種、仕事内容などによって求められる英語力は違いますが、おおよそTOEIC800点以上は求められることが多いと思います。
TOEIC800点と聞くと、点数が高いと思うかもしれないですが、このレベルはビジネスレベルの入り口で、仕事上で英語での受け答えが柔軟にできる状態です。このレベルの英語力があれば、英語での社内、社外での会議が理解できて、発言や質問ができるので、自信を持ってシンガポールで仕事も生活もできると思います。海外転職したいと思ったら一つの目安にしておきたい点数です。
そうは言っても、海外転職活動中にシンガポールで希望する企業が日系企業でまわりに日本人しかいない職場なので、そこまで英語のレベルが求められない場合もあります。それでも…頑張ってTOEIC800点を取得をしたほうが良いと思います。
理由としては、
①日本人の人事異動がある可能性。
②会社の方針が変わって、日本人以外の人が増える可能性。
当たり前ですが、海外で働いている日本人の数は限られていて、日系企業は未だに日本人の多くを駐在員として雇っています。そのため、例えば日本の本社の人事変更の影響でシンガポール駐在の方が任期を前に異動、日本帰国になってしまうことも。一時的な引継ぎで業務を任された仕事がビジネスレベルの英語を求められることもあるかもしれません。
また、最近の日系企業の傾向として、給料、生活費の高いシンガポールでの駐在員を減らして、代わりにシンガポールの現地採用を増やす動きを良く耳にします。日本人の現地採用、または日本語の話せる外国人を雇うことで、コストを減らせる目的があるからかと思います。
他にも、同じ数の日本の駐在員をシンガポールではなく他にコストの安い東南アジアの国(タイ、インドネシア、マレーシア)に配属するのも人気のようです。そして、駐在を減らしたところで、日本人でなくても良い仕事を外国人に任せるようになったら、気がついたら日本語で仕事ができていた職場環境が変わっていたということもありえます。
このような理由から、TOEIC800点を一つの目安で取得を頑張ったほうがよいと思います。
シンガポール生活に英語以外の言語は必要?
答えはいいえ。
シンガポールは良くも悪くも、シンガポール独自の言語がありません。歴史的な背景も大きく関わっているものの、英語が公用語であるので、特に現役世代の方々とのコミュニケーションは英語ができれば問題ありません。
英語が出来るというレベルの感覚として、シンガポールで企業に所属している人はほぼ100%ビジネスレベルの英語力を持っていると思います。
私はシンガポールに来て、英語が出来るのが当たり前な環境であることに驚くとともに、出来るのが当たり前すぎて、英語のレベルを測るような会話をしたことがないです。(TOEIC何点ですか?TOEFL何点ですか?などなど)逆にいうと英語が出来ないとそれだけでものすごくハンデになってしまう恐れもあります。
公用語が英語という落とし穴
英語がビジネスレベルであれば、シンガポールで仕事や生活する上で支障はないですが、実は一つ落とし穴があります。
これは日本で英語教育を受けてきた人あるあるですが…シンガポールは公用語が英語というものの、シンガポールで独自に進化したシンガポール英語(シングリッシュ)が幅を利かせています。
このシングリッシュ…なかなか手強くて…
特に最初はなかなか聞き取りづらく、コミュニケーションに苦労します。
私も最初の3ヶ月は本当に苦労しました…
シングリッシュはマレー語や中国語、広東語と英語がミックスしているもので、例えば、文の構成が英語の文法と違って、中国語の文法に英語を乗っけているもの(正しい英文法はWhere did you eat? シングリッシュではYou eat where?これは中国語の文法の語順そのままで英語の単語を乗っけたものです。 )
他にもシングリッシュは語尾をはっきり言わない特徴もあり、発音が違うことで混乱することも…例えば、シンガポールの中心地にあるホテルでGood Wood Park Hotelというものがありますが、シングリッシュでは「グッ、ウッ、パッ、ホテル」っと発音します。
慣れればなんてことはないものの…英語が出来るからと言って、シンガポール英語に初日から馴染めることは少なく、慣れるための時間が必要かと思います。
以上、シンガポール転職で必要な英語力とシンガポールで話されている英語についてでした。
この内容が皆様の海外転職を考える際に少しでもお役に立てたら嬉しいです。