【シンガポール転職】現地採用枠のメリット・デメリット
一生に一回は海外で働いてみたい、海外で住んでみたいと思ったことはありませんか。
私は学生のときから海外志向で、いつかは…っと思いながら、なかなかチャンスがなく、30歳を過ぎてから初めて海外転職をして、シンガポールの現地採用で働き始めました。
日本国内での転職よりリスクが高い海外転職で更に現地採用…働いてみて感じた、メリット・デメリットをお伝えします。
海外転職に興味がある方、シンガポールの現地採用で働きたい方へ少しでもこのブログがお役に立てたら嬉しいです。
シンガポールで働く7つのメリット
- 公用語が英語
- 高い所得水準
- 治安の良さ
- 多様な文化に触れる機会
- ワークライフバランスの良さ
- 低い所得税
- 安定的な年次昇給
公用語が英語
- シンガポールでは英語が公用語の一つであり、ビジネスや日常生活で広く使用されています。英語が話せれば、日常生活・仕事においても通用します。
- 「シンガポール英語」と言われるシンガポール独自に発展した英語(訛り・方言のようなもの)もありますが、数か月~1年くらいで慣れれば、仕事・日常生活に問題はありません。
高い所得水準
- シンガポールは世界トップクラスの所得水準を誇り、給与水準が高いです。特に外資系企業が多く進出しており、キャリアアップの機会も豊富です。
- 2024年のシンガポールの平均年収は67,152シンガポールドル(約700万円)でした。対して日本平均年収は約426万円、およそ1.6倍の差があります。
- シンガポールで外資系の現地採用に転職した私は実際、収入が2倍以上になりました。
治安の良さ
シンガポールは治安が非常に良く、セキュリティが充実しています。安心して生活し、働くことができます。シンガポールでは女性が夜ごはんの後(22時から23時頃)に街中で一人でタクシーを拾っても安心して帰宅できます。
多様な文化に触れる機会
- 多民族国家であるシンガポールでは、さまざまな国籍や文化の人々と共に働くことができます。これにより、柔軟性やコミュニケーション能力が向上します。
- 現地採用で働いている私たち夫婦は別々の職場ですが、それぞれの職場で3か国以上の国籍の方々と働いています。日本で日本人だけの職場に比べると常日頃から日本人の常識というものが存在しない環境で円滑に仕事を進めていく上でのコミュニケーションの難しさ、ダイバーシティを肌で感じています。
ワークライフバランスの良さ
- シンガポールでは、仕事とプライベートのバランスを重視する文化があります。残業が少なく、プライベートな時間を大切にすることができます。
- 外資系企業の現地採用で働く私は、夜ごはんの会食はあっても1年に1、2回ほど。同僚の多くは家族がいることもあり、会食をするときは必ずランチに集まり、参加率をあげています。
- 日系企業の現地採用で働く夫は月に1、2回ほど夜の会食がありますが、ほとんどの場合1次会で終了し、21時頃には帰宅しています。シンガポールは嗜好品(お酒)の関税が高いので、自費でだらだら2次会、3次会に行くことは少ないように感じます。
低い所得税
- シンガポールの所得税は日本よりも低く、手取り収入が増えるため、経済的なメリットも大きいです。
- シンガポールの所得税は累進課税制度を採用しており、所得に応じて税率が異なります。課税所得が20,000シンガポールドル(約230万円)以下の場合、税率は0%です。シンガポールの平均年収の70,000シンガポールドル(約700万円)では4%ほどの約2600ドル(約30万円)最高税率は24%で、課税所得が1,000,001シンガポールドル以上(約1億円以上)の場合に適用されます。
- 実際にシンガポールに来て収入が上がったことと併せて、所得税で低くなったことで、手取り額は2.5倍上がりました。
安定的な定期年次昇給
- シンガポールは経済成長していることで、毎年年次昇給があり、経済成長率に合わせて毎年お給料が上がっていきます。企業によってことなりますが、夫婦ともに別の会社で現地採用で働いていますが、約3~5%の年次昇給があります。シンガポールの平均年収が約700万円、毎年3%の年次昇給がある場合、5年後には約810万円になります。12か月で等分すると1か月のお給料が5年で約8万円上がる計算になります。
- 10年間日本で働きましたが、残念ながら年次昇給が1%以下の企業で働いていたので、約3~5%の年次昇給により、長く働けば働くほど、金銭的なメリットを多く感じます。
シンガポールで働く5つのデメリット
- 生活コストが高い
- 就労ビザの取得が難しい
- 祝日が少ない
- 物価が高い
- 競争が激しい
生活コストが高い
- シンガポールは生活費が高いことで知られています。特に家賃や教育費、医療費が高額です。
- 私にとってシンガポールに来て一番大きな支出は家賃でした。シンガポールに来た時は結婚前だったので、単身で家を借りましたが、シンガポールの中心地からかなり外れた場所で駅から10分ほど歩いた場所でも30平米でひと月約30万円の家賃を支払っていました。それより小さい家はシンガポールではシェアハウスになってしまうため、一人でマンションの一室をすべて借りるためには仕方のない支出でした。日本ではひと月8万のマンションで暮らしていたので、約4倍の家賃の上昇に衝撃を受けました。
- 医療費については、企業医療保険があったので、医療の心配はそこまでありませんでした。
就労ビザの取得が難しい
- シンガポールで働くためには就労ビザが必要ですが、その取得基準が年々厳しくなっています。
- ビザの取得については会社の人事の方が手続きをしてくださるので、準備の段階で必要な資料を提出すれば問題ないです。しかし、就労ビザの取得ができないとシンガポールに移住・就職することができないので、内定が出たからといって必ずシンガポールで働けるというわけではないので、人事の方から就労ビザが出た確認が取れたら移住の準備を進めることをお勧めします。
祝日が少ない
シンガポールの祝日は日本と比べて少ないです。 シンガポールの祝日は年間11日。対して日本の祝日は年間16日。日本はハッピーマンデーもあり長い週末が多いですが、シンガポールは決まった日に祝日なので、体感として日本にいたときより、休みがより少ないと感じます。更に日本は法定外休暇にあたる、お盆や年末年始などがあるため、シンガポールの倍近く休みがあると思います。
物価が高い
- 生活費全般が高く、特に家賃や嗜好品(酒やタバコなど)の価格が高いです。
- シンガポールで日本の食品(調味料、乾物など)を購入すると日本で購入するときと比べて約2~3倍。レストランで食事をするのも約2倍。お酒は缶チューハイが日本で150円で買えるものが、同じ商品が約600円など。すべてにおいて、日本と比べると高いです。
競争が激しい
- シンガポールは国際的なビジネスハブであり、優秀な人材が集まるため、競争が非常に激しいです。
- シンガポールで現地採用で転職する場合、日本で転職する時とは異なる戦略で転職活動をする必要があります。英語が話せる以外にも自分の強みが生かせる仕事を探したり。外資系企業、日系企業により、アピール仕方を変えたり。日本人であることがアドバンテージになる仕事に的を絞るなど。英語力はある程度必要ですが、戦略を立てることで、日本企業で数少ない駐在枠を狙うよりも海外で働くハードルが低くなる場合もあります。
以上、シンガポールの現地採用で働く、メリット・デメリットでした。
海外転職に興味がある方、シンガポールの現地採用で働きたい方へこの内容が少しでもお役に立てたら嬉しいです。