【保存版】シンガポール移住前に日本でやるべきこと10選:現地採用夫婦が実際にやって良かったこと・後悔したこと
以前の記事では、海外転職をする前の心構えや、シンガポール転職に応募する前の準備についてお伝えしました。
今回はその続編として、実際にシンガポール転職や海外移住が決まった後に、日本でやっておいた方が良いことをご紹介します。
今回ご紹介する内容は、私たち夫婦が実際にシンガポールへ移住する前にやっておいて良かったこと、逆に「やっておけば良かった」と後悔したことを中心にまとめています。
親しい人への挨拶や送別会などは比較的思いつきやすいと思いますが、今回はそういったものではなく、「移住前はあまり気にしていなかったけれど、実際に海外生活が始まってから重要だと感じたこと」を選びました。
また、私たちはシンガポールに5年以上住んでいます。そのため、数ヶ月や1〜2年ではなく、長期で海外移住するからこそ感じたことも含めています。
最近読者の方からも同じような質問をいただくことが増えたので、これからシンガポール転職や海外移住を予定している方、またシンガポール以外の国へ移住予定の方の参考になれば嬉しいです。
1. 固定費の見直し
海外移住が長期化する見込みであれば、一番最初に見直しておきたいのが固定費です。
日本円での収入がなくなる、または大幅に減る可能性がある中で、毎月自動的に出ていく支出はできるだけ抑えておきたいところです。
まずおすすめしたいのは、毎月の固定費を一覧にして確認することです。
例えば、年会費がかかるクレジットカード、携帯電話料金、習い事、サブスクリプションサービスなどです。海外生活では使わないサービスや、長期間利用する予定がないものについては、このタイミングで解約を検討することをおすすめします。
海外移住前はやることが多いですが、まずは固定費の整理から始めると、その後の家計管理も楽になります。
2.クレジットカードの整理
固定費の見直しの中でも、特におすすめしたいのがクレジットカードの整理です。
駐在員のように滞在期間が決まっている場合は別ですが、長期的にシンガポールに住む予定であれば、複数枚持っているクレジットカードを整理しておくことをおすすめします。
近年はクレジットカードを利用した詐欺や不正利用も増えています。カードの枚数が多ければ多いほど管理も複雑になりますし、利用明細の確認も大変になります。
私たちがカードを整理する際に基準にしたのは、「費用対効果があるかどうか」でした。
年会費無料のカードは魅力的ですが、中には電話でのサポートがなく、問い合わせがチャットのみというケースもあります。
海外に住んでいると、カード停止や不正利用など緊急で対応したいこともあります。そのため、年会費が数百円から数千円かかったとしても、電話で相談できるカードは残しました。
逆に、ポイント還元やマイル、優待サービスが魅力のカードについては解約しました。理由はシンプルで、シンガポールでは利用できないサービスが多かったからです。日本国内での優待や特典が中心のカードは、長期海外居住者にとっては意外と使い道が少ないと感じました。
3. 日本の携帯電話番号は維持することをおすすめする
これは私たちが実際に後悔したことの一つです。私たちは移住前に日本の携帯電話を解約してしまいました。
当時は「海外で生活するのだから日本の携帯番号は不要だろう」と考えていましたが、今振り返ると維持しておけば良かったと思っています。
特にコロナ禍以降、日本のデジタル化が急速に進みました。その中で増えたのがSMS認証です。
銀行、クレジットカード、証券会社、生命保険など、多くのサービスでSMSによる本人確認が必要になっています。
以前はメールアドレスだけで完結していたものも、今では携帯電話番号の登録が必要なケースが増えています。
ところが、日本のサービスは海外の携帯電話番号を登録できないことが少なくありません。
移住後も日本の金融機関や保険を利用する可能性がある方は、日本の携帯電話番号を維持しておくことをおすすめします。固定費を抑えるためにも、格安プランや番号維持向けのプランへ変更しておくと良いと思います。
4. ジムや習い事は早めに解約する
海外転職や移住の時期が決まったら、ジムや習い事の契約内容を確認しておきましょう。
妻は移住前にヨガ教室へ通っていました。毎月支払いをしていたのですが、解約には2ヶ月前までの申請が必要だったことを失念しており、結果的に1ヶ月分余計に支払うことになりました。
今となっては大きな金額ではありませんが、「もっと早く確認しておけば良かった」と少し後悔しています。回数券を購入している場合も同様です。
移住日から逆算して計画的に使い切るようにすると無駄がありません。
5. NetflixやAmazon Primeなどのサブスクを見直す
これも固定費の見直しに含まれますが、個人的にはかなり重要だと思っています。海外転職後、移住直後は想像以上に忙しくなります。
新しい仕事、銀行口座の開設、住居探し、家具家電の購入など、生活基盤を整えるだけでかなりの時間がかかります。実際に最初の数ヶ月は動画を見る余裕がほとんどありませんでした。
さらに、国によっては視聴できる作品に制限があったり、日本語字幕が利用できなかったりすることもあります。
日本と同じ環境で利用したい場合はVPN契約が必要になるケースもあります。移住後の生活がどのようになるか分からない段階では、一度解約するか、最低限に絞ることをおすすめします。
6. 必要な治療を済ませておく
海外では医療費が高額になることがあります。また、会社が提供する医療保険の内容によっては、日本と同じ治療が受けられなかったり、高額な自己負担が発生することもあります。
そのため、必要な治療はできるだけ日本で済ませておくことをおすすめします。
特に歯科治療は優先度が高いと思います。私たち夫婦は日本に長年通っている歯医者さんがあり、現在でも電話以外の連絡手段を教えてもらっています。そのため、一時帰国時の予約もスムーズです。
歯医者さんに限らず、長く付き合っている病院がある場合は、電話以外の連絡方法も確認しておくと便利だと思います。
7. 住民票・社会保障関連の手続きと家族への共有
海外転出届や住民票の手続きなど、お役所関係の手続きも忘れてはいけません。
オンラインで完結できない手続きも多いため、事前に市区町村へ確認しておくことをおすすめします。また、どのような手続きをしたのかを家族にも共有しておくことが大切です。
実家のご両親や兄弟姉妹に伝えておくことで、万が一の時もスムーズに対応できます。
8. 予防接種は計画的に受ける
時間と予算に余裕があれば、予防接種を受けておくと安心です。
シンガポール自体は衛生環境が良く、特別な予防接種が必須というわけではありません。
ただ、私が海外渡航専門クリニックへ相談した際に言われた言葉が印象的でした。
「シンガポールへ移住する人は、シンガポール国内だけでなく周辺国へ旅行や出張することが多いので、その意味では受けておいた方が安心です」
確かにその通りで、実際に移住後はタイ、ベトナム、カンボジア、フィリピン、インドネシア、マレーシアなどへ行く機会が増えました。
私はA型肝炎、B型肝炎、破傷風、狂犬病の予防接種を受けました。
A型肝炎、B型肝炎、狂犬病については複数回接種が必要で、全て完了するまで約3ヶ月かかりました。
予防接種によっては同時接種できないものもあり、計画的に進める必要があります。
また、シンガポールで同じ内容を受けた友人によると、費用は日本の約2倍近くかかったそうです。
9. 冬服やブーツは思い切って整理する
シンガポール移住の場合、冬服を着る機会はほとんどありません。
私たちも移住当初は「いつか使うだろう」と思い、かなりの量を実家に預けていました。
しかし5年以上経った今、実際に着ることはほとんどありません。
流行も変わりますし、機能性の高い新しい服も出てきます。結局、一時帰国のたびに処分する服が増え、「移住前に整理しておけば良かった」と感じています。
実家の収納スペースを圧迫しないためにも、本当に必要なものだけを残すことをおすすめします。
10. 郵便物の転送手続きをしておく
海外移住前に意外と見落としがちですが、個人的にやっておいて良かったと思うのが郵便局の転送サービスの手続きです。
日本郵便では、旧住所に届いた郵便物を新しい住所へ無料で転送してくれるサービスがあります。私は、シンガポールへ移住する前に実家へ転送されるよう手続きを行いました。
当初は、クレジットカードや銀行、保険会社などの住所変更を済ませれば問題ないと思っていました。しかし実際には、住所変更の手続きをしていても、送り手側の会社での情報更新に時間がかかることがあります。
また、移住準備中は想像以上にやることが多く、住所変更自体を忘れてしまうケースもあります。
実際に私たちもシンガポールへ渡航した後に、住所変更が反映される前の書類や、手続きを忘れていたサービスからの郵便物が旧住所へ送られていました。
幸い、郵便局の転送サービスを利用していたため、それらの郵便物は実家へ転送され、大きなトラブルになることはありませんでした。実家から連絡をもらい、後から住所変更の手続きを行うことができました。
シンガポール移住3ヶ月前から逆算した準備スケジュール
海外転職やシンガポール移住が決まると、ビザや航空券、引っ越しなど大きなイベントに意識が向きがちです。しかし実際には、今回ご紹介したような細かな準備こそが移住後の生活に大きく影響します。
私たち自身の経験から振り返ると、移住が決まった段階で「いつまでに何をやるか」を整理しておけば、もっとスムーズに準備できたと感じています。
これからシンガポールへ移住する方の参考になるよう、私たちが今同じ状況ならどう準備するかを時系列でまとめてみました。
移住3ヶ月前
移住3ヶ月前は、長期間かかる手続きや準備を始める時期です。
特に予防接種を考えている方は、このタイミングで動き始めることをおすすめします。
私自身、A型肝炎・B型肝炎・破傷風・狂犬病の予防接種を受けましたが、複数回接種が必要なものもあり、全て完了するまで約3ヶ月かかりました。
また、クレジットカードや固定費の見直しもこの頃から始めると余裕があります。不要なサブスクリプションや使っていないサービスを洗い出し、海外移住後も維持するものと解約するものを整理しておくと安心です。
さらに、冬服や大型家具などの整理も少しずつ進めておくと、出発直前に慌てずに済みます。
移住2ヶ月前
移住2ヶ月前になったら、ジムや習い事の契約内容を確認しておきましょう。
また、日本の携帯電話番号を残すかどうかも決めておきたい時期です。
今振り返ると、私たちは解約してしまったことを少し後悔しています。現在はSMS認証が必要なサービスが増えているため、番号を維持したまま格安プランへ変更することをおすすめします。
移住1ヶ月前
移住1ヶ月前は、役所関係の手続きや病院・歯医者の受診を進める時期です。
住民票や海外転出届など、必要な手続きを整理し、自治体へ確認しておくと安心です。
また、歯科検診や健康診断など、日本で受けられる医療サービスもこのタイミングで済ませておくことをおすすめします。
長年通っている病院がある場合は、電話以外の連絡方法も確認しておくと、一時帰国時の予約がスムーズになります。
移住2週間前
出発まで残り2週間になると、荷造りや持ち物の最終確認が中心になります。
特にシンガポール移住の場合、冬服はほとんど使わなくなります。本当に必要なものだけを残し、それ以外は売却や処分を検討すると良いと思います。
また、銀行口座や証券口座、保険関係の登録情報も最終確認しておきましょう。
日本の住所変更がある場合など、変更しておくことも忘れずに。
郵便局の自動転送サービスの申込みも忘れずに。
まとめ
海外転職やシンガポール移住は、人生の中でも大きなイベントの一つです。
ビザ取得や航空券の手配など目立つ準備に意識が向きがちですが、実際に生活が始まってから効いてくるのは今回ご紹介したような細かな準備です。
特に、日本の携帯電話番号の維持、予防接種、医療関係の準備については、私たち自身が実際に経験したからこそ「やっておいて良かった」「やっておけば良かった」と感じる部分でした。
これからシンガポール移住や海外転職を予定している方の参考になれば嬉しいです。