【シンガポール長期旅行の留守対策】在住5年夫婦が失敗して辿り着いたカビ・湿気対策3選
私たち夫婦は旅行が好きで、シンガポールに移住してからも年に4回ほどプライベートで海外旅行をしています。さらに仕事の出張を合わせると、夫婦合計で年間20回以上シンガポール国外へ出ています。
シンガポールは東南アジアはもちろん、オセアニア方面へのアクセスも良く、海外旅行好きにとって非常に恵まれた環境だと思います。
日本に住んでいた頃から旅行は好きでしたが、シンガポールに住み始めて気付いたことがあります。それは、長期間家を留守にするときの「旅行前の家の準備」が日本とはかなり違うことです。
特に気を付けたいのが、シンガポール特有の高温多湿な気候によるカビと湿気です。
私たちも最初から対策ができていたわけではありません。むしろ、過去に何度も失敗して、そのたびに対策を変えてきました。
今回はそんな失敗を繰り返して辿り着いた、シンガポール在住5年以上の私たち夫婦が、5日以上の旅行や出張で家を留守にするときに必ず行っている準備をご紹介します。
これからシンガポールへ移住する方や、シンガポール在住で長期旅行を予定している方の参考になれば嬉しいです。
2週間の旅行から帰宅すると家の中に大量のカビが……
長期間家を留守にするとき、皆さんは出発前にどのような準備をしていますか?
私たちは旅行好きということもあり、週末を利用した2〜3日の短い旅行だけでなく、1週間、長いときには2週間ほど家を留守にすることがあります。
短期間であればそれほど問題にならないのですが、以前、2週間の旅行に出掛けたときに大変な目に遭いました。
旅行前は家の中をいつも通り掃除して、「換気しておいた方がいいだろう」と思い、窓を少し開けた状態で出発しました。
ところが、2週間後に旅行から帰ってくると、家の中のあちこちにカビが発生していました。
キッチンのガスコンロ周辺、木製の果物入れ、まな板など、あらゆる木製品にうっすらとカビが生えていました。さらに家具の上に積もった薄いホコリにもカビのようなものが発生していました。
そして、もう一つ失敗したのが洗濯機です。
出発直前に洗濯機を回し、洗濯物を干してから旅行へ出掛けたのですが、帰宅すると洗濯機からもカビのような嫌な臭いがしました。
後から知ったのですが、ちょうど私たちがシンガポールを離れていた2週間に長雨が続いており、かなり湿度が高い状態だったようです。
「窓を開けて換気しておけば大丈夫」と思っていたのですが、シンガポールでは屋外の空気自体が非常に湿っていることがあります。日本に住んでいたときと同じ感覚で旅行に出掛けてはいけないと、このとき身をもって感じました。
シンガポールは一年中高温多湿|日本と違う湿気事情
シンガポールは赤道近くに位置する熱帯の国で、一年を通して気温が高く、湿度も非常に高いのが特徴です。
実際に生活していると、この湿度の高さをかなり実感します。
私たちの家では普段からリビングと個室に1台ずつ、合計2台の除湿機を使っています。それぞれ約4リットルの排水タンクが付いていますが、半日程度で満水になります。
もちろん部屋の日当たりや風通し、天候によってかなり違います。
以前住んでいた日当たりの悪い物件では、4〜6時間ほどで4リットルのタンクがいっぱいになることもありました。
シンガポールに住んだことがない方には「そんなに水が取れるの?」と思われるかもしれませんが、これが実際に生活していて感じるシンガポールの湿気です。
だからこそ、人が家にいてエアコンや除湿機を使っている普段の生活よりも、長期間留守にするときの方が湿気対策を意識する必要があると感じています。
5日以上家を留守にするときに必ずする湿気・カビ対策3選
過去の失敗を踏まえて、私たちは現在、5日以上シンガポールの家を留守にするときには必ずいくつかの対策をしています。
1. エアコンの除湿機能を使う
私たちが最終的に辿り着いた方法が、エアコンの除湿機能(Dry Mode)を利用することです。
最初はかなり抵抗がありました。
日本に住んでいた頃は、長期旅行へ行くときに冷蔵庫以外の電化製品をつけたまま出掛けることはほとんどありませんでした。そのため、誰もいない家でエアコンを動かしておくことに「電気代がもったいない」と感じていました。
そこで最初は、バスルームの換気扇をつけたまま出掛けたり、クローゼット用の除湿剤を部屋に複数置いたりと、いろいろ試しました。
しかし私たちの家の場合、最終的に最も安定して湿度を抑えられたと感じたのがエアコンの除湿機能でした。
エアコンには室温を下げるだけでなく、空気中の水分を取り除く働きもあります。実際、シンガポールのNEA(国家環境庁)も、エアコンは温度と湿度の両方をコントロールすると説明しています。
もちろん、エアコンの機種や住宅環境によって効果は異なりますし、長期不在中の連続運転については使用しているエアコンの説明書や管理会社のルールなどを確認した方が安心です。
電気代はかかりますが、一度家中にカビを発生させてしまった経験から、私たちはカビの掃除の手間を考えれば必要経費だと考えるようになりました。
2. 出発直前に洗濯機を回さない
二つ目は、旅行へ出発する直前にはできるだけ洗濯機を回さないことです。
以前、出発直前に洗濯をしたことで、旅行中に洗濯機内部へ湿気が残り、帰宅したときに嫌な臭いが発生した経験があります。
それ以来、乾燥機能付きの洗濯機の場合は、旅行前の最後の洗濯ではできるだけ乾燥まで終わらせ、その後は使用しないようにしています。
乾燥機能がない洗濯機の場合は、「Tub Clean」「Drum Clean」「槽洗浄」などと呼ばれる洗濯槽のクリーニング機能を旅行前に利用するのも一つの方法です。メーカーによって名称は異なりますが、洗濯物を入れずに洗濯槽を洗浄するための機能です。
洗濯機のドアや洗剤投入口などに残った水分もできるだけ拭き取り、旅行中に湿気が残らない状態にすることを心掛けています。
3. 木製品やカビが心配なものは密閉して冷蔵庫へ
三つ目は、カビが発生すると困る小物類をそのまま部屋に置いておかないことです。
私たちが一度カビを発生させてしまった木製品は、特に注意するようになりました。
例えば、小さな木製のキッチン用品や冷蔵庫に付けている旅行のお土産の木製マグネットなどです。
長期間旅行するときは、カビが心配な小物をきれいなジップ付きの袋などに入れて密閉し、必要に応じて冷蔵庫の中へ避難させています。
普段なら「なぜこれを冷蔵庫に?」というものまで入っていることがありますが、長期間家を空けるときだけの我が家のルールです。
ただし、冷えたものを取り出した際には結露する可能性もあるため、密閉した状態で室温に戻すなど、素材に合わせた扱いも必要です。
湿気対策以外に旅行前に必ずやっていること
ここまではカビと湿気対策についてご紹介しましたが、それ以外にも長期旅行前に必ず行っていることがあります。
まず、使用する必要がない電化製品については電源プラグを抜いています。
電気代の節約という意味もありますが、雷や大雨などで万が一電気系統にトラブルが起きた場合のリスクを少しでも減らしたいからです。
ただし、冷蔵庫や旅行中も稼働させる必要がある機器は当然そのままにしています。家電によって適切な扱いは異なるので、何でも抜けば良いというわけではありません。
また、普段は常温保存している調味料や食品についても、長期間家を留守にするときは冷蔵庫へ入れられるものは入れるようにしています。
シンガポールでは高温多湿による品質劣化だけでなく、食品を出したままにすることで虫を寄せ付ける原因になる可能性もあります。
旅行から帰ってきてすぐに掃除や食品の処分から始めるのはかなり疲れます。できるだけ「帰ってきたら普通の生活に戻れる状態」を作ってから出発することを心掛けています。
まとめ|シンガポールの長期旅行は「留守中の湿気対策」までが旅行準備
シンガポールに5年以上住み、何度も旅行や出張を経験してきましたが、長期間家を留守にするときの準備は日本に住んでいた頃とはかなり違うと感じています。
特に私たちにとって一番大きな教訓になったのが、2週間の旅行から帰宅したときに家のあちこちでカビが発生していた経験です。
それ以来、5日以上家を留守にするときには、エアコンの除湿機能を活用する、出発直前に洗濯機を使用しない、木製品などカビが心配なものを保護する、という3つを基本的な対策にしています。
さらに、不要な家電のプラグを抜き、常温保存している食品や調味料も可能な範囲で冷蔵庫へ移しています。
旅行前はパッキングや航空券、ホテル、パスポートなど「旅行そのもの」の準備に意識が向きがちです。
しかし、シンガポールで長期間家を留守にするのであれば、帰ってきた後に気持ちよく日常生活へ戻れるように家を準備しておくことも、旅行準備の一つだと思います。
私たちのように旅行から帰ってきて大量のカビと格闘することがないよう、この記事がシンガポール在住の方や、これからシンガポールへ移住する方の参考になれば嬉しいです。