【シンガポールのヘイズ(大気汚染)】PM2.5・PSIの見方とNEA公式アプリの使い方と対策

  
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【シンガポールのヘイズ(大気汚染)】PM2.5・PSIの見方とNEA公式...

最近、シンガポールの街が靄(もや)や霧に包まれたような状態になっているのをご存じでしょうか。

日本から出張で来る方や、旅行で遊びに来た友人からも「シンガポールはどうしてこんなに視界が悪いの?」と質問されることが増えました。

この原因の一つが、ヘイズ(Haze)と呼ばれる大気汚染です。

私たち夫婦はシンガポールに5年以上住んでいますが、2026年のヘイズは、これまで経験した中でも特にひどいと感じています。

以前も年に数日ほど、街全体がもやがかったり、焦げ臭い匂いがしたりすることはありました。しかし、ほとんどの場合は1日、長くても数日で解消していたため、それほど気にしていませんでした。

ところが今年は違います。遠くの景色が見えない状態が何日も続き、「これは少しおかしいのでは?」と感じるようになりました。

さらに、くしゃみや鼻水、目のしょぼしょぼした感じなど、花粉症や軽い風邪に似た症状も出るようになりました。こうした症状がすべてヘイズによるものとは限りませんが、以前より大気汚染を意識するきっかけになっています。

今回は、シンガポールのヘイズの原因、NEA公式アプリでの大気汚染の確認方法、そして私たち夫婦が実際に行っている対策をご紹介します。

シンガポールのヘイズとは?2026年に大気汚染が悪化している原因

ヘイズとは、空気中に煙や細かな粒子が広がり、視界が悪くなる現象です。

シンガポールのヘイズは、主にインドネシアなど周辺地域で発生する森林火災や泥炭地火災の煙が、風に乗って運ばれてくることで発生します。

2026年10月も、インドネシアのスマトラ島やカリマンタンで発生した火災の煙がシンガポールへ流れ込んでいます。

シンガポール国家環境庁(NEA)は10月9日、スマトラ島の火災地点の増加と風向きの影響によってヘイズが悪化していると発表しました。10月10日午後6時には、24時間PSIが118〜168となり、Unhealthy(不健康)の水準を記録しています。

過去のヘイズと2026年の違い

シンガポールでは以前から越境ヘイズが問題になっており、特に2015年には深刻な大気汚染が発生しました。2019年にもヘイズが問題となり、2023年には一部地域でPSIがUnhealthyに達しています。

2026年の特徴は、周辺地域の火災と乾燥した天候、風向きが重なり、ヘイズの影響が繰り返し続いていることです。

過去5年ほどの私たちの生活では、ここまで長く視界の悪さを意識することはありませんでした。

ただし、2026年が過去すべての年より深刻という意味ではありません。歴史的には2015年の方が極めて厳しい大気汚染を記録しています。同僚の話ですと、その時は窓を閉めていても煙が家の中に入ってくるくらい酷かったと言っていました。

残念ながら、こうした越境ヘイズそのものを個人の力で防ぐことはできません。

だからこそ、現在の大気汚染がどの程度なのかを正しく把握し、自分の生活の中で対策することが重要だと考えています。

ヘイズの確認におすすめ|NEA公式アプリ「myENV」

私たち夫婦が毎日確認しているのが、シンガポール国家環境庁(NEA)が提供する公式アプリ「myENV」です。

以前、シンガポールの天気予報を紹介した記事でも取り上げましたが、天気だけでなく、大気汚染やヘイズの状況まで確認できます。

政府の公式観測データを確認できるため、私たちはこのアプリを情報源として利用しています。

myENVアプリで大気汚染を確認する方法

アプリを開き、ホーム画面下部の情報パネルを引き上げると、天候や大気環境などの情報が表示されます。

そこから「Air Quality」を選択すると、大気汚染の状況を確認できます。アプリのバージョンによって画面構成が変わる場合があります。

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特に確認したいのは、次の3項目です。

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1-hr PM2.5は、直近1時間の微小粒子状物質の濃度を示すものです。これから散歩や買い物に出掛けるときなど、短時間の行動を判断する参考になります。

24-hr PSIは、過去24時間の大気汚染状況を示す指数です。PM2.5以外の汚染物質も考慮され、長時間の屋外活動や翌日の予定を考える際に役立ちます。

Regional Hazeは、周辺地域のヘイズや火災の発生状況を確認するための情報です。インドネシアなどの火災や煙の広がりを把握する参考になります。

私たちが特に頻繁に確認しているのは、1-hr PM2.5と24-hr PSIの二つです。

PM2.5とPSIの違い|大気汚染の数値はどう判断する?

PM2.5とは、直径2.5マイクロメートル以下の非常に小さな粒子状物質のことです。

NEAでは、直近1時間のPM2.5濃度を次の4段階に分けています。

PM2.5(µg/m³)表示判断の目安
0〜55Normal通常の活動が可能
56〜150Elevated激しい屋外活動を控えめに
151〜250High屋外活動を大きく制限
251以上Very High不要な屋外活動を避ける

これはシンガポール政府の短時間の行動判断用の区分です。Normalであっても汚染物質がゼロという意味ではありません。

PSI表示判断の目安
0〜50Good良好
51〜100Moderateおおむね通常の活動が可能
101〜200Unhealthy長時間・激しい屋外活動を減らす
201〜300Very Unhealthy屋外活動を大幅に制限
301以上Hazardous屋外活動をできるだけ避ける

健康への影響は、数値だけでなく、屋外にいる時間や運動の強さ、持病の有無によっても異なります。

私たち夫婦がPM2.5とPSIを使い分ける方法

私たち夫婦は子どもがおらず、普段は健康上の大きな問題もないため、特に直近1時間のPM2.5を意識しています。

例えば、24時間PSIがUnhealthyでも、直近のPM2.5がNormalに戻っていることがあります。

このような場合は、24時間PSIが高いからといって一日中家に閉じこもるのではなく、短時間の買い物や散歩を検討します。ただし、長時間の運動をするかどうかは別に判断しています。

↓24時間PSIは高いですが・・・。

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↓直近1時時間のPM2.5はNormalです

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逆に、24時間PSIがそれほど高くなくても、直近のPM2.5がElevatedになっている場合は、今まさに大気汚染が悪化している可能性があります。

↓このように24時間PSIが高くなくて、直近1時時間のPM2.5が高い時があります。

そのようなときは窓やドアを開ける時間を短くし、少し遠いスーパーまで歩く予定を変更したり、Grabを利用したりしています。

また、レストランやカフェでは屋外席を避け、できるだけ屋内席を選びます。

私たちにとって、PSIは全体的な大気汚染の状況、PM2.5は直近の外出判断の参考という使い分けが便利です。

ただし、これは私たちの日常生活での考え方です。妊娠中の方、子ども、高齢者、心臓や肺に持病がある方は、より慎重にNEAの健康アドバイスを確認してください。

ヘイズがひどい日に私たち夫婦が実践する5つの対策

1. 窓やドアを長時間開けない

最も簡単で、私たちが最初に行う対策です。

大気汚染がひどい日は、外の空気をできるだけ室内に入れないようにしています。特に窓を開けたまま長時間換気することは避けています。

2. 空気清浄機を24時間使用する

ヘイズがひどくなってからは、我が家では空気清浄機を24時間稼働させています。

特に大気汚染が強い日は、玄関のドアや窓を開けた後に空気清浄機の表示が赤色になり、しばらくすると青色に戻ることがあります。

我が家の空気清浄機では、赤色は空気が汚れている状態、青色は比較的きれいな状態を示しています。

通常は1時間ほどで青色に戻ることが多いのですが、ヘイズが特にひどかった日には、赤と青の中間の紫色のような表示が長く続いたこともありました。

もちろん、空気清浄機の表示だけで室内の安全性を完全に判断できるわけではありません。それでも、空気の状態を確認する一つの目安として活用しています。

3. 必要に応じてマスクを使用する

通常のマスクを使用する。

シンガポールではヘイズ対策としてよく紹介されるのがN95マスクです。

N95は、適切に装着した場合に空気中の微粒子を高い効率で捕集できる規格のマスクです。シンガポールの薬局などでも購入できます。

ただし、短時間の通勤や買い物で全員が常にN95を着用する必要があるわけではありません。

大気汚染が非常に悪い場合や、どうしても長時間屋外にいる必要がある場合などに、政府の助言を確認して使用するのが良いと思います。

4. 長時間の屋外移動や滞在を避ける

ヘイズがひどい日は、徒歩での長距離移動を減らしています。

普段は健康のために歩くようにしていますが、空気が悪い日に無理をして歩く必要はないと考えています。

買い物や外食も、できるだけ屋内で済ませるようにしています。

5. 屋外での激しい運動を控える

大気汚染が悪化している日は、屋外でのランニングなど、呼吸が激しくなる運動は避けています。

運動したい場合は、空調や換気、空気清浄設備が整ったジムやヨガスタジオなどを利用する方法もあります。

ただし、屋内であれば必ず安全というわけではないため、施設の空気環境にも注意しています。

アプリの数字だけでなく、自分の体調や周囲の状況も大切に

最後にお伝えしたいのが、アプリの数字だけを信じすぎないことです。

NEAのデータは信頼できる公式情報ですが、観測地点や集計時間の違いがあり、自分が今いる場所の空気の状態を完全に表しているとは限りません。

また、これから数時間後の空気がどうなるかを、直近の観測値だけで正確に判断することもできません。

そのため、アプリでNormalと表示されていても、実際に外を見ると遠くの景色がもやがかっていたり、焦げ臭い匂いがしたりする場合は、私たちは念のため屋外活動を控えるようにしています。

ただし、視界の悪さや匂いだけでPM2.5の濃度を正確に判断できるわけではありません。公式データと実際の状況の両方を確認することが大切だと思います。

また、くしゃみ、鼻水、目の違和感、喉の痛みなど、普段と違う症状が出た場合は、無理をせず体を休めるようにしています。

症状が続く場合はクリニックへ相談し、息苦しさや胸の痛みなどがある場合は早めに医療機関を受診してください。

まとめ|シンガポールのヘイズは正しい情報と日常の対策で備える

シンガポールで5年以上生活してきた私たちにとって、2026年のヘイズは大気汚染への意識を大きく変える出来事になりました。

越境ヘイズ自体を個人で防ぐことは難しいですが、NEAの公式アプリでPM2.5やPSIを確認し、必要に応じて窓を閉める、空気清浄機を使う、屋外活動を減らすといった対策はできます。

大切なのは、必要以上に不安になることでも、数字を無視して普段通り生活することでもなく、状況に合わせて柔軟に行動することだと思います。

これからシンガポールへ移住する方や、旅行・出張で訪れる方にも、今回の記事がお役に立てれば嬉しいです。

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